競馬の調教師の方に聞く裏話

調教師の方と会う機会がったが、左足を引きずっている。どうしたんですか?と聞くと、馬の後ろ足で左太ももを蹴られたそうです。「馬相手の仕事はやっぱりこわいですね。」「こんなのしょっちゅうですよ。命あるだけ、まだマシです。」とのこと。

 

この方、この仕事30年してきて、骨折は7回経験して、1番ひどかったのはスネの開放骨折で治るのに時間がかかったそうです。

 

指を骨折することが多いそうです。人は何か咄嗟の時に手を出してしまうので、馬がそれにびっくりすると蹴ってしまうのだそうです。また手に持った手綱をグイッと引っ張られて指の骨折することも多いそうです。

 

気性が激しい競走馬が多いので、この仕事は命がけなんだなあ、と現場の人の話を聞くと思います。

 

乗馬時々するんですよ、と話すと、「乗馬クラブの馬は大人しいですからね。」と笑ってました。

 

ばんえい競馬に行ったことを話し、ばんえい競馬の馬は足が太く、骨折しにくく安心の体型ですね、と私が言ったら

「でも、爪をやられてそこから悪くなる馬もいるみたいですよ。」とのこと。

 

なるほど、かなり重いものを引っ張るので足先に負担がくるんですね。

 

サラブレッドにしろ、ばんえい競馬の馬にしろ、馬たちは昔から人間のために人間だけではできない重たい仕事を担ってくれてるんですね。

改めて馬への感謝を感じるとともに、この調教師さんのように命がけの仕事に取り組む姿勢に、仕事って何なのかな〜とまた考えてしまいました。